大腸(下部消化管)内視鏡検査
Colonoscopy
Colonoscopy
検査前日の夜の下剤でひどい下痢やお腹の強い痛みがあり、冷や汗をかいたり意識が薄れたりする経験をした方や、当日の朝の水の下剤(腸管洗浄剤)が飲めない等の苦痛がある方は、苦痛を減らせる工夫を考えますので、ぜひご相談ください。
これまでに内視鏡時の痛みなどの苦痛が大きかった方や初めての内視鏡で不安が強い方は、苦痛や不安を減らすように工夫します。「眠るお薬を使った検査」をはじめとして、苦痛・不安を少なくする方法を考えますので、ぜひご相談ください。苦痛や不安が減ることで、東京・千葉・埼玉からをはじめとして、遠く海外からも内視鏡の受診が広がっています。
大腸内視鏡は、事前に検査の前日の検査食や下剤をお渡しする必要がございますので、検査の前に一度クリニックを受診のうえご予約ください。
受診の際には、「お薬手帳」などお薬が確認できるものをお持ちください。血液サラサラのお薬を服用中の方はポリープ切除や組織検査ができない場合もございますので、事前のご受診の際に、またはお電話にてクリニックへご連絡ください。お薬の内容を確認の上、休薬が必要かどうかお伝えいたします。休薬の指示がない場合には、検査当日の朝も変わりなく内服してください。ただし、糖尿病のお薬は、内服・注射をしないでご受診ください。
検査の前日は検査食をお召し上がりください。
検査食には、次の3つの利点があります:
①大腸がきれいになるまでの時間が短縮される
②より正確なご病気の診断ができる
③安全にポリープ切除が行える
前日の夜には下剤の内服がございますので、一緒にお渡しする指示箋に沿って服用ください。
検査の当日は食事の制限とお車・バイク・自転車などの運転ができませんので、ご留意ください。当日の朝の水の下剤(腸管洗浄剤)を服用後には、来院までに多めのお水・お茶など(糖分を含まない透明感のある飲料500ml前後)で水分補給をしっかりと行ってご受診ください。
大腸ポリープの切除の希望がある方はお申し出ください。切除後の1週間は、飲酒・刺激の強い食べ物の摂取、激しい運動やご旅行・出張などの制限がございますので、スケジュールに合わせて検査のご予約をお願いいたします(飛行機への搭乗は、安全性を考えて切除から2週間を空けてください)。事前に偶発症や術後の注意点などの説明と血液検査のチェックを行います。内視鏡で切除が可能なポリープを発見したら、「スネア」という金属の輪っか(画像1)をポリープの上から被せて、根本で縛ります。事前にポリープの根本に液体を注射(局注)して、縛りやすい様にする場合もあります。状況により電気を流して(通電)してポリープを切る場合と、そのままスネアを絞めて切る場合があります(画像2)。
切除したポリープは回収して病理(組織)検査へ提出します。当クリニックは、消化器病・胃腸科・内視鏡の専門医による内視鏡検査に加えて、消化器専門の組織検査医師(病理医)が組織診断を担当する2つの専門医の目で診断・治療を行う体制が他にない特徴で、クリニックでありながらがん専門病院や大学病院と同様の精度の高い診断・検査を安心して受けることができます。2週間後に病理検査の結果が出ますので、少し余裕をもって結果のご確認でクリニックを受診ください。
「スネア」には、円形~半月状~多角形などの様々な形や大きさ、太さのものがあり、切除するポリープの状況に合わせて選択していきます(画像1)。
ポリープ切除の際には、ポリープを含めた周りの粘膜まで少し余分にスネアで縛り、取り残しを防ぎます。また、安全に・確実にポリープを切除するために、事前にポリープの根本に液体を注射(局注)する場合もあります。状況により電気を流して(通電)してポリープを切る場合と、そのままスネアを絞めて切る場合があります(画像2)。
画像3は内視鏡で茎のあるポリープを切除した画像です。頭部が腫瘍で茎は正常な組織なので、茎で切除しています。頭部の赤い腫瘍の下に、正常な白色の茎が確認できます(画像3矢印)。腫瘍が取り残しなく切除されているのが分かります。
ご病気を正確に診断する目的で組織検査(生検)を行う場合があります。組織検査を行った後は、当日のみお酒や刺激の強い食べ物を避けてください。大腸ポリープと同様に、消化器病・胃腸科・内視鏡の専門医による内視鏡検査に加えて、消化器専門の組織検査医師(病理医)が組織診断を担当する2つの専門医の目で診断・治療を行う体制が他にない特徴で、クリニックでありながらがん専門病院や大学病院と同様の精度の高い診断・検査を安心して受けることができます。2週間後に組織検査の結果が出ますので、少し余裕をもって結果のご確認でクリニックを受診ください。