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消化器(潰瘍性大腸炎:UC etc)/
前皮神経絞扼症候群(ACNES)外来

UC/ACNES

炎症性腸疾患(IBD)Inflammatory Bowel Disease

このような症状の方はご相談ください

  • 血便
  • 慢性的な下痢、腹痛
  • 体重減少
  • 発熱を伴う腹痛

対応疾患

潰瘍性大腸炎、クローン病に代表される炎症性腸疾患は腸内細菌の関与や免疫機構の異常などにより発症すると考えられていますが、いまだに原因は不明です。実際に症状としてでてくるのは、長期間の腹部不快感や下痢、血便などとなります。どのような経過で悩んでいるかを確認し、検査や治療方針などについてご一緒に考えていきたいと思います。

なお、腸に炎症が起きた場合には腹痛、下痢、血便、発熱などの症状を来たしますが、原因は多岐にわたります。細菌、ウィルス、結核を始めとした感染性腸炎、処方された内服により発症する薬剤性腸炎などもあり、原因により治療方針は異なるため問診が非常に重要になってきます。お悩みの際には、気軽にご相談いただければと思います。

潰瘍性大腸炎
(UC:Ulcerative Colitis)

咽頭炎・インフルエンザ

大腸に広範囲の炎症を生じる原因不明の腸炎で、主に大腸粘膜の炎症で浮腫や粘膜の欠損するびらんなどを形成します。近年増加傾向にあり比較的若年層の発症が多いですが、ご高齢の方でも発症することが散見されます。
肛門近くの直腸から連続して大腸に炎症を生じて、長期間にわたり腹痛、下痢、血便などの症状で苦しむことがあります。一方、検診で便潜血が陽性となり、下部消化管内視鏡を行った際に診断される場合もあります。
主な症状としては、以下のような症状があります。

  • 慢性の腹痛、下痢
  • 血便
  • 便意を感じても便が出ない(しぶり腹)

クローン病
(CD:Crohn disease)

クローン病(CD:Crohn disease)

10~20代に多く発症する、口内から肛門までの消化管全体に炎症が起こる病気です。粘膜だけではなく、腸の壁全体に炎症を起こします。特に、腸壁の深いところまで炎症を起こすと腸に穴があいたり、腸が狭くなること(狭窄)で食べ物が通りにくくなる場合があります。また、腸から瘻孔という穴で他の臓器とつながったり、肛門の瘻孔(痔瘻)が痛みや発熱を生じるなどの様々な症状を呈します。
主な症状としては、以下のような症状があります。

  • 慢性的な腹痛、下痢
  • 食後の腹痛、発熱などの症状の増悪
  • 肛門の痛みや発熱
  • 長期間の体重減少

前皮神経絞扼症候群(ACNES)Abdominal cutaneous nerve entrapment syndrome

このような症状の方はご相談ください

  • 腹圧がかかる動作時に強くなる腹痛
  • 痛みの範囲はごく狭い範囲
  • 服が擦れて違和感など通常と異なる感覚がある
  • 採血、CT、腹部超音波(エコー)、内視鏡などの検査で原因がわからない腹痛

対応疾患

腹痛は内臓以外にも腹壁から痛みが引き起こされることがあります。原因の一つとして前皮神経絞扼症候群(ACNES:anterior cutaneous nerve entrapment syndrome)があり、痛みを発する腹壁の部位によって側皮神経絞扼症候群、後皮神経絞扼症候群と名称が異なります。
痛みは持続的で差し込むような痛みを来たす腹痛です。特定の姿勢での腹壁の圧により、筋肉を走行する神経が圧迫されることで生じる疼痛とされています。

原因

運動、外傷、手術、肥満、妊娠などが誘因とされていますが、実際には原因が不明なことが多いようです。

問診・診察

腹痛の原因は多岐にわたるため、問診・診察が大切となります。急に強い痛みがでることもありますが、長い期間悩んで相談される患者様もたくさんいます。
腹壁からの痛みが疑われた場合には、まずは診察で所見を確認します。痛みの範囲が非常に狭く、痛みを訴える部位が明瞭であることが特徴です。仰向けの状態で痛みのある部位を圧迫したままお腹に力を加えると痛みが増強されるCarnett徴候や、痛みの部位・周囲の温覚異常や少し摘み上げただけでより強い痛みがでるピンチ試験などの腹部の診察所見が非常に重要となります。

検査

ACNESは採血、腹部エコー、CT、および内視鏡で異常は指摘されませんが、痛みの原因となる他のご病気を除外する目的でこれらの検査を行う必要があります。

治療

湿布や、内服による痛みのコントロールや、痛み止めの注射(トリガーポイント注射)などがあります。
内服するお薬のうち、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)では効果が限定的なことが多く、漢方や神経障害性疼痛の治療薬であるプレガバリン、デュロキセチンなどを処方することがあります。
トリガーポイント注射は、局所麻酔薬を圧痛点に合わせて注射することにより痛みを抑える方法です。ただし、症状は再発することも多く複数回の注射を必要としたり、難治性の場合には神経切除術を検討する場合もあります。

最後に

慢性的な腹痛は生活の質を下げることから、悩む方は沢山いると考えられます。原因不明の腹痛でお悩みの際には、気軽にご相談いただければと思います。

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