消化器病(潰瘍性大腸炎 etc / 大腸憩室外来)
Gastroenterological Disease
Gastroenterological Disease
当外来では、潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患(IBD) と、大腸憩室に関連する疾患(大腸憩室出血・大腸憩室炎)を中心に、消化器疾患全般の診療を行います。
担当医は、大学病院および高度急性期病院で消化器内科医・消化管内視鏡医として豊富な診療経験を有し、特に大腸ポリープ・早期癌に対する内視鏡治療・大腸憩室出血に関しては全国規模のデータベース研究や憩室疾患に関しては診療ガイドライン策定に携わっています。また、日本炎症性腸疾患学会のIBD専門医資格を有しており、エビデンスに基づいた診療をご提供します。

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こり、びらんや潰瘍が生じる疾患です。国の指定難病の一つで、日本国内の患者数は年々増加しており、現在約22万人以上の方が罹患していると報告されています。
活動期(症状のある時期)と寛解期(症状が落ち着いた時期)を繰り返すことが特徴で、長期にわたる治療・管理が必要となります。
当外来では、患者さん一人一人の病状や生活背景に合わせた治療を行います。5-ASA製剤(メサラジン等)による基本治療から、免疫調節薬、生物学的製剤(抗TNF-α抗体製剤、抗IL-12/23抗体製剤、JAK阻害薬など)を含む最新の治療法まで幅広く対応しています。
近年は新しい治療薬の登場により治療の選択肢が広がっており、症状のコントロールが以前より改善しています。寛解維持を目標に、最新のエビデンスに基づいた最適な治療をご提案いたします。
クローン病は、口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位に炎症や潰瘍が起こりうる疾患です。
特に小腸末端部や大腸に好発し、潰瘍性大腸炎と同様に国の指定難病に挙げられています。
腹痛・下痢・体重減少・発熱などの症状が主体で、肛門周囲膿瘍や痔瘻を合併することもあります。
栄養療法や薬物療法を組み合わせて、長期的な病状管理を行います。

大腸憩室とは、大腸の壁の一部が外側に袋状に突出したもので、加齢とともに頻度が増加します。
憩室自体は無症状であることが多いですが、大腸憩室出血や大腸憩室炎を引き起こすことがあります。
突然の大量の血便で発症することが多く、高齢者における下部消化管出血の最も多い原因のひとつです。抗血栓薬(血をサラサラにする薬)を内服されている方はリスクが高まります。
担当医は、大腸憩室出血に関する全国データベースを用いた大規模研究を多数報告しており、日本消化管学会「大腸憩室(憩室出血・憩室炎)ガイドライン」の策定委員(副委員長)としても活動しています。最新のエビデンスに基づいた適切な診断・治療方針をご提案いたします。
憩室に細菌感染が起こり、腹痛・発熱・血液検査での炎症反応上昇などを呈します。多くの場合は抗菌薬による保存的治療で改善しますが、膿瘍形成や穿孔を伴う重症例では入院・外科的治療が必要になることもあります。
大腸憩室出血および大腸憩室炎は救急疾患であり、緊急の入院加療や精査が必要となる場合があります。その際は、基幹病院への紹介状を作成し、同日中に受診いただけるよう手配させていただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
上記疾患に加え、消化器疾患全般にも対応しています。
症状や検査結果に応じて、必要な場合は上部・下部消化管内視鏡検査やCT検査等の精密検査、専門施設へのご紹介も行います。